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開校記念日(祝 開校140周年)

寿都小学校は9月11日に140回目の開校記念日を迎えます。寿都小学校は,明治11(1878)年9月11日,中歌学校として開校されて以来,時代の変遷と地域の産業の発展とともに校名の変更,分散と統廃合,校舎の増改築を重ね,今日に至っています。

本校の沿革史や『寿都町史』によると,明治9年に民有地を購入し,翌年仮学校という準備期間があり,開校当時は児童数88名,教員4名で,寿都外三郡(寿都,磯谷,歌棄,島牧)で最初の学校とあります。

それでは,後志での最初の学校はどこだろうと思い,校長室にある『後志教育百年史』のページをめくっていきました。それによると,明治6年に現在の余市町立沢町小学校,旧小樽市立量徳小学校が開校しています。札幌では,明治4年開校の資生館(現札幌市立資生館小学校)が一番最初の学校という記載がありました。明治5年の学制公布により各地に学校ができました。当時の開拓の状況から,後志においては沿岸部の町村で学校ができていったことが分かります。他の地域に中歌学校より早くに開校している学校があり,寿都町の繁栄の状況からするとやや意外なことでした。しかし,各小学校が「郷学所」「教育所」「仮教育所」などを起源にしているところがあり,何をもって開校,創立としたかは捉え方が違うようにも思えます。

140年という歴史を想像すると,当時の生活は,物資や設備の面で,現在とは比べものにならないほど厳しいものがあったことでしょう。その状況下での本校開校は,『子供に教育を』という願いや情熱が並々ならぬものであったことを意味しています。

『温故知新』~開校記念日を機に,建学の理念をそれぞれが想像し,教育や寿都小学校の未来を考える機会にしたいものです。

(学校だより8月号から引用しました)

画像は、文化センター資料室に置かれている本校の校章です。